◆担当講師:加藤喜市
◆内容:西洋倫理学の古典であるアリストテレスの『ニコマコス倫理学』を、翻訳を用いて毎回1章ずつ丁寧に解説します。 今学期(10月〜12月)も第7巻後半の快楽論の続き(13章・14章)を読む予定です。13章では、「最高善」と快楽の関係性をめぐって、快楽主義とすれすれの「衝撃的な主張」が展開されます。また、14章の主題は「身体的快楽」ですが、この箇所はとりわけ、中庸としての「徳」の議論との関連で重要です。さらに第7巻の快楽論は最終的に、人間を超えた「神的な快楽」にまで話が広がります。快楽についての多様な議論を一緒に読み解いていきましょう。
◆毎回、テクストに関連する資料(研究書や研究論文)を併せて検討した上で、質疑応答により理解を深めるスタイルをとっています。
広く、倫理学一般や倫理思想史に関心のある方の受講も歓迎いたします。(なお、本講義は95分となります。)」
◆対象者:初心者歓迎
◆使用テキスト:
・[各自購入]アリストテレス[渡辺邦夫・立花幸司訳]『ニコマコス倫理学(下)』
(現在、テキストとして読んでいるのは下巻ですが、上巻も併せて入手されることをお勧めいたします。)
※本講座は月1回の開催を予定しています。
※欠席時のアーカイブ視聴あり