【月謝チケット】 Hi.カント『実践理性批判』を読む

¥5,000

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◆講師:檜垣良成

◆内容:カントの実践哲学は一見しただけでは私たちの生き様にそぐわないように見えますし、時代・背景の制約もありますが、揚げ足をとらずにその意図するところを最大限整合的に読み解き、なおかつ、私たちの実感のなかに落とし込めるようにします。「抽象的」思考を最も嫌ったのがカントです。彼が重視する「理性」や「普遍性」は180°誤解されてきましたので、その誤解を解いて、彼の思想が私たちのうちにも生きていることを確認し、みずからの生き方を見つめ直します。

◆今期は、「原因」という概念を軸にして(ヒュームとの対決を含め)『純粋理性批判』と『実践理性批判』の立ち位置の相違をまとめた「純粋理性の実践的使用における権能について」を締めくくった後、「純粋実践理性の分析論」第二章「純粋実践理性の対象の概念について」を読んでゆきます(進度は受講者の質疑に応じます)。
この箇所では、簡単に言うと「善悪とは何か」が論じられますが、通常想像されるような内容とはかなり異なっています。カントと共に考えてみましょう。

◆対象者:上級者の関心にたえうる内容ですが、初心者も歓迎します

◆使用テキスト:カント『実践理性批判』(1788年);講義は、各回ごとに私が提供する日本語訳の検討を中心に進めますが、原典と英訳のPDFも配布しますので、上級者は必要に応じて原典ないし英語訳を利用して質問等していただいてかまいません。
・配布原典:Immanuel Kant, Kritik der praktischen Vernunft, Philosophische Bibliothek 506, Felix Meiner.
・配布英訳:Immanuel Kant, Critique of Practical Reason, translated by Werner S. Pluhar, Hackett Publishing.

・テキスト詳細はこちら⇒https://philosophy-kant.com/books/#Hi

◆受講希望者へ:哲学するにあたっては、概念や用語の理解はとても重要ですが、抽象的な言葉を振り回すだけに終わらないように、実感をもってみずからの生と突き合わせましょう。私は頭はわるいですが、ごまかさずに考え抜き、何度でも考え直しますから、遠慮なくご意見をください。

※月途中での受講開始の場合は、同月分の講座アーカイブが閲覧できます。

※欠席時のアーカイブ視聴あり

※本講座は月2回の開催を予定しています。

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